アドビ、日本のZ世代に関する意識調査結果を発表

 

日本のZ世代は世界に比べて「創造的」ではない?

自らを「創造的」と回答した生徒はわずか8%

 

【2017年6月29日】

アドビ システムズ 株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:佐分利ユージン、以下アドビ)は、本日学校経営者および教職員向けに開催している教育フォーラム「2017 Adobe Education Forum」において、日本の生徒と教師を対象とした、学習、クリエイティビティ、将来の仕事についての認識に関する調査結果「Gen Z in the Classroom: Creating the Future(教室でのZ世代*1:未来を作る)」を発表しました。

 

調査によると、12歳から18歳までの日本のZ世代は自分たちを「創造的」とは捉えておらず、自らを「創造的」と回答した生徒はわずか8%でした。この割合はグローバルの同世代(平均44%)に比べて著しく低い結果となりました。同様に、Z世代の生徒を「創造的」であると回答した日本の教師は2%に留まり、グローバル平均の27%を大きく下回る結果となりました。

日本のZ世代は、自分たちが「創造的」であると考えていません。

また、日本のZ世代はグローバルの同世代に比べ、「将来何かを作る仕事をしている」と考える割合が低く(日本:43%、グローバル:平均78%)、「創造性が求められる仕事は一握り」(日本:69%、グローバル:平均24%)であると捉えていることから、「創造的であること」は特別なこと、限られた人のことを指すと考えている可能性が高いことが分かりました。一方、グローバルでは「創造性が求められる仕事や職業はたくさんある」と回答した生徒は76%(日本:31%)に上りました。

 

一方、日本でもグローバルと同様に、創造性は将来の成功において重要であると捉えられており、Z世代の生徒、教師ともに「授業では創造性をより重視すべき」であると認識しています。教師は、創造性を養うためにもアクティブラーニングやビデオやポッドキャストなどインタラクティブなデジタルメディアの導入が効果的であると考えているにもかかわらず、現状の学習方法は読み書き中心の座学であり、カリキュラムがそこまで追いついていないと回答しています。

 

卒業後の将来を考えた際の気持ちを尋ねたところ、他国では「ワクワクした気持ち」「自信のある気持ち」が上位にランクインしているのに対し、日本のZ世代は「不安な気持ち(53%)」「緊張した気持ち(36%)」を上位に挙げており、将来について不安感を抱いています。また、日本の生徒、教師共に、Z世代は社会に出る準備が十分ではない(生徒:84%、教師:69%)と感じていることが分かりました。

 

次期学習指導要領では、「子供たちに、情報化やグローバル化など急激な社会的変化の中でも、未来の創り手となるために必要な資質や能力を確実に備えることのできる学校教育を実現する」という方針が打ち出されています。加速度的に社会が変化していくこれからの時代に必要な資質や能力を学校教育で育成していくことが求められる中、生徒の生きる力、新しい価値を創造する力を育むことができる学校教育を実現していくことが不可欠です。

 

アドビでは、教育現場に創造性を養うための仕組みやツールを提供できるよう、様々な取り組みを行っています。直近では、本日、創造性を育むアクティブラーニングを促進する新しい学習環境について提案すべく、「2017 Adobe Education Forum」を開催します。この模様はストリーミングライブ中継もされており、後日アーカイブ放送でもご覧いただけるようになります。また、教育者の皆さんが創造性を養うための授業が行えるよう、カリキュラムやアイデアを教育者間でオンライン共有できるよう、「Adobe Education Exchange」を提供しています。また、Adobe Creative Cloudは、校内のPC教室向けにも、学生および教職員個人向けにもお求めやすい教育機関向け価格で提供しております。詳細はアドビの教育機関向けWebサイトをご覧ください。

 

今回の調査のハイライトは以下の通りです。

 

  • 日本の生徒と教師はいずれもZ世代を「創造的」であると捉えておらず(生徒:8%、教師:2%)、将来の仕事で何らかの創作に携わっていると考える割合(43%)はグローバル(平均78%)に比べて低く留まる結果となりました。
  • 日本の教師もグローバルの教師と同様に、創造的になることはZ世代が将来成功する上で欠かせないことと考えており、(日本:86%、グローバル:平均89%)、授業/カリキュラムでは創造性をより重視すべき(日本:73%、グローバル:平均71%)と認識しています。
  • また、日本の教師と生徒はいずれも、アクティブラーニング、実習や演習はZ世代にとって効果的な学習方法である(生徒:35%、教師:52%)と考えていますが、その割合はグローバル(生徒:平均68%、教師:平均79%)に比べて低く留まっています。
  • 卒業後の将来について、日本の生徒は主に不安な気持ち(53%)であり、生徒、教師ともに将来に向けて準備ができていない(生徒:84%、教師:69%)と感じています。 

 

アドビの調査結果「Gen Z in the Classroom: Creating the Future(教室でのZ世代:未来を作る)」はwww.adobeeducate.com/genz/creating-the-future-JAPAN でダウンロードできます。

 

調査結果のインフォグラフィックは、www.adobeeducate.com/genz/JAPAN-Infographic をご覧ください。

 

「Gen Z in the Classroom: Creating the Future(教室でのZ世代:未来を作る)」について

この調査はアドビがEdelman Intelligenceに委託し実施したもので、日本の500人のZ世代の生徒(12~18歳)と、Z世代を教える200人の教師を対象としてオンラインで実施されました。調査期間は2017年5月26日から6月1日です。米国、英国、オーストラリア、ドイツにおける調査は、2016年9月26日から10月6日の期間に2,521人のZ世代とZ世代を教える1,016人の教師を対象に実施されました。

 

(*1) 本調査では、日本の12-18歳、他国では11-17歳をZ世代と定義

 

参考リンク

 

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